11月10日(日)午前10時から、十和田市現代美術館休憩スペース(カフェ)で「大人のための『いまさら本気の』科学部」の部活動「Dr.松延康(まつのぶしずか)部長による特別科学講座」が行われました。
松延部長は、北里大学獣医畜産学部卒業・同大学院修了、農学博士。また青森中央短期大学専任講師、看板職人、ガードマン、国立精神神経センター研究員など数々のお仕事を経て、学習塾「夢Juku」を主宰。北里大学在学中含め、十和田市に11年住んでいたそうです。
現在、日本テレビ「世界一受けたい授業」出演や、テレビ朝日「Qさま」監修など多方面で活躍しています。
松本茶舗の松本恵美子さんと、同窓という縁で生まれた部活。恵美子さんありがとうございます。
理科離れが進み、一見難しいと思われがちな科学の世界を、誰にでもわかりやすい切り口からサイエンスショー形式で展開することで定評のあるDr.松延部長。「大人のための『いまさら本気の』科学部」は、主に自然科学のおもしろさを知らずに大人になってしまった方たちを対象にしています。楽しみです。
今回は、人工イクラをつくる化学反応を応用し、カラフルなスノードームをつくる実験を行います。
美術館の開館時間9時を過ぎてすぐに、早くも一番乗りの部員さんがいらっしゃいました。始まると、さらに部員さん達が集まり、最終的に約40名ほどの部活になりました。
まず各自に配られたのが、水とアルギン酸ナトリウムが入ったペットボトル。アルギン酸ナトリウムは、褐藻などに含まれる多糖類で、食物繊維の一種です。これを水と溶けあうまで、おもいっきりシェイクします。
この部活は、大人が主役ですが、休日ということで子供連れで参加した部員さんたちは、家族で一緒に楽しんでいました。
シェイクしていくうちにだんだんネバネバした質感になってきましたね。
しっかり溶かしてとろみがついた液に、今度は絵具で色をつけます。Dr.松延部長は、絵具の量を「いちニョロ、にニョロ…」と表現。子供たち、すかさず反応していました。
ペットボトルをシェイクする工程、みんな楽しそうですね。あまり力強くシェイクできない部員さんを周りの部員さんたちがフォローしていました。和気あいあいとしたムード。これもDr.松延部長ならではの雰囲気のようです。
松延部長の指示で、色のついた溶液をコップにすこし入れていきます。
ガラス瓶に水を入れ、もう一つの物質を溶かし用意しておきます。
そして先ほどの色のついた溶液をスポイトでガラス瓶に落していくと……。
あら、不思議です。つぎつぎと丸いツブになっていきます。
Dr.松延部長は、画期的な裏技を披露。スポイトを近づけると、なんと、つぶが2色になりました。 色々なバリエーションが楽しめそうですね。
さらに、Dr.松延部長が5年前に制作したスノードームを見せてくれました。こんなに長い間持つんですね。
各自でつくった色の溶液を交換しあって、カラフルなスノードームに仕上げます。
あらかじめ用意されていたスノードームを演出するアイテムを各自チョイス。クリスマスが近いということで、ミニクリスマスツリーもありました。
瓶の空き部分に水を継ぎ足し、表面張力ぎりぎりのところまで水を張り、蓋をします。逆さにするとカラフルな粒が舞ってとてもキレイなスノードームの完成です。
みなさん仕上がりに満足していました。世界でひとつだけのオリジナルスノードームの完成です。
家に帰ってからも今回の部活を復習できるように、各自つくった色のついた溶液などが配られました。
部活が修了すると、Dr.松延部長と記念写真を撮る部員さんたちの列ができていました。
Dr.松延部長、楽しい部活をありがとうございました。
Write. 照井