変音(ヘンね)部奥入瀬サテライトスタジオが立ち上がり、休憩テーブルに近い階段の上に茶碗琴が設置され、立ち寄ったお客さんたちに好評なのだそうです。えみ~ご部長喜んでいます。
変音楽器設置の際、現地を訪れたえみ〜ご部長と、奥入瀬インフォメーションHakocco.(ハコッコ)勤務で新進気鋭の造形作家 西川祥子さんが初顔合わせ。変音楽器と周辺の自然が奏でる音とのコラボに魅せられ、急遽、意気投合したメンバーによる食堂上高地でのランチミーティングになりました。
「ハコッコの名物になりつつある『ハコの湯(足湯)』まわりで、水や温泉にまつわる楽器ができたら面白いなぁ」という話が飛び出し、静かに、熱く変音部×奥入瀬インフォメーションHakocco.(ハコッコ)・コラボプロジェクトがスタートしました。
えみ〜ご部長、温泉を引いたハコの湯での展開ということで、お寺や日本庭園などにある、水琴窟という風流な仕掛けの変音楽器の話をしてくれました。
水琴窟は、手水鉢の近くの地中に作りだした空洞の中に水滴を落下させ、その際に発せられる音を反響させる仕掛けです(Wikipediaによる水琴窟の説明より)。
ハコの湯は、足湯を楽しむお客さんたちが、コタツにあたるように真ん中を囲むつくりになっています。さらに「その中心に手水で温泉水を注ぐことで、リラックスしながら楽しむアクティビティとしても面白いのではないか」という話になりました。
ハコッコのOKもいただき、極秘に水面下でやりとりをしながら、設置に向けたプロジェクトがスタートしました。
まずは、水滴を反響させ、いい音を出すために肝心な甕を探しに走り回ります。
部員のテリリンと祥子ちゃんとで変音部の本拠地になっている松本茶舗をはじめ、市内商店街の骨董屋さん、ホームセンターなどを周ります。
こんな年代物の甕や、
ホームセンターの植木鉢コーナーで手に入るもの…。
骨董品屋さんがとっておきの在庫として見せてくれたもの
……などなど、さまざまです。
えみ~ご部長「中指の第2関節でコンコンとノックしてみて、音が澄んでいれば大丈夫よ」とミュージシャン&陶器のプロからのアドバイス。
「調べによると、30~50センチの高さからの水滴がいい音が出るそうですよ」と祥子ちゃんが独自リサーチの結果を報告します。
結果的に、市内骨董屋さんが所有の年季が入った甕が大きさや音の面を考えたときに一番よいということになりました。これで水滴が奏でる音のクオリティを決める甕の入手に成功しました。
祥子ちゃんは、早速、ハコの湯に合うように図面を制作してくれました。
市内のお祭りで南町内会の山車の造形の一部を担当し、細かくてリアルなディティールのバクを精力的に制作し好評を博した祥子ちゃん。
今回も機動力を発揮して制作にあたる頼もしい姿がありました。
水琴窟をいちからつくるという変音部とハコッコのコラボ、現物は先日すでに完成しており、ハコの湯でお楽しみいただくことができます。
こちらでは、完成までのプロセスを振り返りながらレポートしていきます。
【 ハコの湯(足湯) 】
奥入瀬インフォメーションHakocco.隣り
住所:十和田市法量字焼山64-165
利用料:無料(猿倉温泉系の源泉かけ流し)
営業時間: 9:00-21:00
部員 テリリン