【職場体験・インターンシップ】美術館スタッフへのインタビュー&アーティストの作品制作:2014年7月1日~3日

12_中崎透さん作品づくり手伝い (10)_R

十和田市現代美術館では、職場体験やインターンシップを受け入れています。
地元の中学生たちが7月1日(火)から3日(木)までの三日間、美術館で職場体験をしました。

今回、参加してくださった中学生たちは、美術館で作品を見るのが好きだったり、将来デザイン関係の仕事に就きたかったり、美術業界に興味のある子達です。
3日間を通して美術館スタッフにインタビューをしたり、様々なことにチャレンジする内容になりました。

■美術館内や屋外アートの作品見学
常設展示作品や企画展示作品、屋外のアート作品を解説を受けつつ巡りました。
新聞づくりのために、中学生たちはみんな、しっかりとメモを取っていました。
全員、小学生のときに来館したことがあるということでしたが、改めて作品の解説を受けて発見があったようです。
1_館内の作品見学 (1)_R 2_屋外アート&まちなか巡り (2)_R

続いて、街なかへ飛び出してアートスポットを巡りました。
アートベンチに実際に座ってみて、そこから見える風景を始めて知ったり。
2_屋外アート&まちなか巡り (4)_R

そらいろユートピア展のまちなか展示作品があるお店も見学しました。
福田菓子舗さんでは、がんばっている中学生に福田さんからケーキの差し入れを頂きました。
サプライズな差し入れに、みんな笑顔。福田さん、ごちそうさまです。
ありがとうございました。
2_屋外アート&まちなか巡り (8)_R  2_屋外アート&まちなか巡り (9)_R

そして、松本茶舗さんへ。
お店の入り口にある、栗林隆さんのYATAI、マイケル・リンのデザインの花模様も見所です。
2_屋外アート&まちなか巡り (6)_R

店内にある、作品を見学後は、松本茶舗さんからアートトークをしていただきました。
なぜ、地下室があるのかなど十和田の歴史についても教えてくださいました。
2_屋外アート&まちなか巡り (7)_R
普段中に入らないようなお店や場所にアートがあることにびっくり。
美術館だけでなく、まちの中にもアートがあることを実感していました。
また、お店の人がすごく優しくてうれしかったという感想も言っていました。
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

■美術館スタッフへのインタビュー
今回の中学生たちはみんな、あらかじめ、美術館スタッフへ聴いてみたい質問を考えてきてくれていました。
仕事の内容について、やりがい、今の仕事をするにはどんな勉強をすれば良いかなど、働くということについてや、将来に向けて何をしていけばよいかを考えるきっかけになるような質問でした。

最初のインタビュー対象は、コンシェルジュです。
コンシェルジュからは、美術館だけでなく、まちへもお客様をご案内したり、美術館の情報発信していることなどが話されました。
また、実際にお客様と多く接する仕事なので、やりがいやお客様とのやりとりの中でうれしいエピソードなども聴くことができました。
3_美術館スタッフインタビュー (1)_R

続いて、プロジェクトマネージャーです。
3_美術館スタッフインタビュー (5)_R 3_美術館スタッフインタビュー (6)_R
美術館を運営する上で大切にしていることや仕事のやりがいなどが話されました。
また、美術業界の仕事は学芸員だけでなく、様々な仕事があるということも聴くことができました。

最後に、監視・解説員スタッフです。
5_美術館スタッフインタビュー2 (2)_R
作品を保全するため、またお客様からの質問に答えたりするお仕事をする上で、大切にしていることなどが話されました。
また、美術大学で学んだことや学芸員資格についても話を聴くことができました。

みんな一生懸命、話を聞いています。
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メモもしっかりとっています。
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中学生たちは、自分たちが目指す美術業界やデザイン、アート関連のお仕事に就くための生きたアドバイスを実体験をもとに聞くことができました。
スタッフそれぞれが異なった学歴や職歴があり、それらを活かして美術館の様々な仕事をしていることを知りました。

■美術館スタッフの体験
展示室の解説・監視員の体験をしました。
4_解説監視スタッフ体験_R

コンシェルジュとして、美術館イベントの情報などをSNSで発信したりしました。
7_コンシェルジュの取り組み紹介 (3)_R

■新聞づくり
美術館を見学してみて、各々が感じた魅力を伝えるという目的で新聞作りを行いました。
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それぞれの個性が出た、魅力満載な新聞になりました。

■アーティスト中崎透さんのお手伝い
最終日、新聞づくりを終えた中学生たちはアーティスト中崎透さんのお手伝いをしました。
中央商店街にある「看板屋なかざき」の基礎の部分に関わることができました。
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木材を運んだり。
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廃材を布で拭いて綺麗にしたり。
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看板を支える木材の組み立てにもチャレンジしました。
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最初は、緊張した様子で作業していましたが、だんだんと慣れて、中崎さんからお墨付きをもらえるくらいになりました。
みんな笑顔です。

以上のような3日間を通して、中学生たちはお礼と一緒に以下のような感想を寄せてくださいました。

「特に、最終日のアーティストさんのお手伝いは貴重な体験となりました。自分の知らない美術館の仕事を知り、自分の将来へ近付く一歩になりました。」

「三日間の中で私は『会話』の大切さやお客様を『思いやる』事の大切さを学ぶことができました。一人ひとりのお客様が喜んでくれることを考えて、会話をしたり、説明をすることは、これからの学校生活でも役立てることができると思うので、生かしていきたいと思います。」

「三日間の中で印象に残ったことおの一つ目は、街なかアートめぐりで、街の人と話をしたとき、街の人がとても優しかったことです。二つ目は、スタッフの方にインタビューをして、皆さんがいろんな進路を進んで最終的に美術館という自分に合った仕事に就いたということです。」

「三日間の学習の中で特に印象に残ったことは『スタッフさんへのインタビュー』です。それは、『美術館を訪れるお客さんに応じて、臨機応変に対応する』ということを学べたからです。また、アーティストの中崎さんの制作作業に関われたことをうれしく思います。この職場体験を通して改めて『人との関わり』の大切さを実感しました。」

tori_R

中学生のみなさん、三日間お疲れ様でした!