十和田にはぜひ食べていただきたいスイーツがたくさんあります。
今回は、数あるお店のひとつをご紹介。
地元に住む人たちから、長年愛されている歴史あるお店『御菓子司 しぶたみ』さんです。※以下、しぶたみさんと表記。
しぶたみさんは、1923年(大正12年)で創業91年の老舗でもあります。
しぶたみさんは和菓子屋ですが、なんといってもシュークリームが絶品です。
今回、特別にシュークリームをつくる過程も取材させて頂きました。
いつもより写真を多めにお送りいたします。
シュークリーム専用バター。
適温になったらかき混ぜます。火加減が大事とのこと。
頃合を見はかり、薄力粉、バター、卵、膨らし粉を投入します。
手際よくかき混ぜていきます。職人の技が光ります。
テンポよくシューをつくっていきます。
この後、オーブンへ入れて焼きあがるのを待ちます。
その間、厨房にて年季の入った面白いアートのような調理道具たちを発見しました。
これ何かわかりますか?
実はコレ…。
かき混ぜる機械のヘッドの部分(へら)だそです。
実際に、大きなボウルの中で機械が動いているところも見せていただきました。
次は、代々受け継がれている、ラクガンをつくる道具たち。
炭の熱で乾燥させるみたいです。
また、ご主人からお店の名前「しぶたみ」の由来を教えていただきました。
「しぶたみ」は渋民という苗字だそうです。
盛岡藩家臣にある渋民助市秀明を祖とする渋民家がご先祖様だそうです。
クリームが入らないシューだけを試食させていただきました。
初体験!
サクッと優しい味でした。
そして、カスタードクリームを入れていきます。
ご主人の素敵な笑顔。
ご主人の手。
長年の仕事と温もりを感じる、厚みのある職人の手。
今回、なんと出来立てを頂くことができました。
感激しました!
出来立てのシューは香ばしく、”ふわっと”した食感。
そして、濃厚なカスタードクリームがとても深い味わいです。
カスタードクリームのみというシンプルで、ずっしりと中身がつまった重厚感たっぷりなシュークリームです。
他にも、おすすめの御菓子をご紹介。
伝統ある『ラクガン(1個180円)』。
花模様が綺麗です。
そして、いにしえの香りを今に伝える銘菓『しろたものさと(1個130円)』です。
ホワイトチョコレートで白あんをコーティングした御菓子です。
ホワイトチョコレートと白あんの相性が抜群です。
上品な甘さなので、飽きることがない美味しさ。
ついつい笑顔になってしまうお味です。
ここで少し、「しろたもの」の説明を。
三本木原台地は、昔、広い荒野に三本の「白たも」の木しか生えていなかったとされています。
そして、この厳しい土地を往来する人々は、この三本の白たものを道標にしたそうです。
この御菓子には
「昔、旅人にやすらぎを与え疲れをいやし道標となったという「しろたもの木」のように、悲しみや、苦しみをいやし、喜びへ、そして幸せへの道標と変えるお菓子となりますように」
という祈りが込められているとのこと。
そんな御菓子ですから、『しろたものさと』を食べたら、きっといいことがあると思います。
パワースポットならぬパワースイーツですね。
取材にあたって、ご主人には大変お世話になりました。
人柄もよく気さくにお話をしてくださいました。
このご主人だからこそ”ふわっと”したシュークリームになるんだなぁと思いました。
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『御菓子司 しぶたみ』
■TEL:0176-23-2033
■営業時間:8:30~18:00
■不定休
■駐車場:有り
■住所:青森県十和田市稲生町11-34
※美術館からおよそ徒歩分6分、自動車2分
【MAP】
詳細ルートはこちら ⇒ ★
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お忙しい中、快く取材にご協力いただきましてありがとうございました。
【取材】高岡展子【写真】高岡展子【文章】高岡展子+土井太陽