街歩き・畑中あんこやさんのお話

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街なかで、お店に入ると、米の蒸したての良い香りがする場所があります。
創業50年という畑中あんこやさんです。商売のきっかけは「祖父の(おやき)売りから始まったんですよ」と気さくにお話をしていただきました。

当時、周りはつぶあんを作る人が多い中で、畑中あんこやさん・畑中ハヨさんのこだわりは「こしあん」でした。また、地元で唯一「生あん」の製造をし菓子店へ卸す製あん所でもありました。今では、おだんご・よもぎだんごや団子の材料なども販売し、ゴマやカボチャを加えた特殊なあんなど製造しています。
おだんご1個120円という安さ!おだんごの柔らかさ、たっぷりなあんこはどこか懐かしい味がしておいしかったです。ごちそうさまでした。

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工場内では茹で蒸しができる大きな釜が並んでいますが、添加物を使わない本当の手作りによって生まれる家庭的な味だからこそ、求められ続けているのでしょう。

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あんこ製造設備を活かして、さらに缶、びん詰の加工も出来るということで、新しいことにも挑戦し、質にもこだわり、原料や調味料の選定、配合の割合など…研究心の賜なのですね.

南部地方では郷土料理の一つに『なべっこだんご』があります。だんごの粉を練り、小玉にし、真ん中にくぼみ(へっちょこ)をつけてあんこの中へ。由来は農家の人たちが、田植えが終わり豊作を願い天祈り(てのり)の時に作って食べたそうです。
「今は保存もできるし手軽に作ることができるので、皆さんで作って食べてもらいたいし、広めていきたい」と畑中さんは意気込んでおりました。
とても親しみやすい人柄で良い雰囲気のお店です。ぜひ足を運んでみてください。

・十和田市西三番町20-3
・畑中製あん所 代表 畑中 ハヨ
・TEL 0176(22)2562
・営業時間 7:30~18:00
・定休日  日曜日,元旦
【MAP】
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